ある日のことだった｡
加奈子は､久々に､大学時代の友人と遊びに出かけた｡
久しぶりということもあり､ちょっと飲みすぎて帰ってきた｡
｢ただいまｰ｡あれ?まだ帰ってないの?｣
｢おかえりおばさん｡おじさん今日は､深夜になるそうだよ｡｣
｢そう｣
そういうと､加奈子はﾘﾋﾞﾝｸﾞのｿﾌｧｰにﾊﾞｻｯと腰をおろすと､そのまま寝てしまう｡
･･････
股間の異様な感触で加奈子は､目をぼｰっと覚ました｡
｢ん､んんんうう｣
叫んだつもりの言葉は､加奈子の口を覆ったﾀｵﾙのなかでくぐもり､低い呻き声に変わっていた｡
ﾀｵﾙで猿轡をされ､手足を縛られていたのだった｡
何とか動こうするが､両手は背中にまわされた形で縛られ､
両足はそれぞれの膝を縄で縛られ､大きく開かされた格好で固定されている｡
｢んん､ううううう｣
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加奈子は自分の置かれている状況を理解しようとあたりを見回した｡
そこには､ちょっと緊張した面持ちの良夫が赤く上気した顔で突っ立っていた｡
加奈子は恥ずかしい格好で縛られてはいるが､まだ､下着を脱がされていないことにわずかに安堵した｡
しかし､下着姿で､破廉恥な開脚ﾎﾟｰｽﾞで縛られていることには変わりない｡
｢うう､ううううぅ｣
何してるの､早く縄を解きなさい､と叫んだつもりだが､やはり呻き声にしかならない｡
